今回は、「~の効果を()にする」「~の効果を()ずつ変える」の使い方について、解説していきたいと思います。
「~の効果を()にする」や「~の効果を()ずつ変える」は、これまでにない機能を持ったブロックとなっています。
「~の効果を()にする」
「~の効果を()にする」では、[ピッチ]と[左右にパン]の2つの効果が使用でき、
効果音やBGMにこれらの効果を設定したい時に使用します。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/e6f9157f-e778f419fc9d4f92d4b25d5ef4885a2b.png)
[ピッチ]の効果を設定すると、音の高低を変更できるので、
同じ音でも印象が大きく変えることができます。
例えば、「音ライブラリー」の「音符」にある[A Bass]のピッチを[18]に変更すると、
[B Bass]とほとんど同じ音になります。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/65e64dbc-5e377a02930ead04129650acd1a4001f.png)
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/cf6392d3-e413722ec55eebc543e62c4c068e6ae2.png)
また、ピッチには「高くすると、音が速くなる」という特徴があります。
この特徴を利用すれば、ゲームなどで早送りさせたい時に、
BGMや効果音も一緒に早送りさせることができます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/ca934415-0356bfbf9991ac8133f798657a8058c5.png)
逆にピッチを低くすると音が遅くなるので、
スローモーションのような演出を作成したい時に使用すると良いでしょう。
[左右にパン]は、左右の音の大きさを変更できるので、音が立体的に聞こえるようになります。
[1以上]の場合は「左側の音」が小さくなり、
[0以下]の場合は「右側の音」が小さくなります。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2019/12/4b6bc343-fa57f8709d98ad563a7934dae820fb9b.png)
「キャラクターが会話する時の位置によって声の方向を変更したい」
「 [森の中]などのシチュエーションでいろんな方向から音が聞こえるようにしたい」
などの場合には、この効果を使用すると便利です。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/369a0872-e86df17fc9b55e36011edd7e1a0c8930.png)
また、[ホラー]や[FPS]などのように、
キャラクターとの距離によって声の聞こえ方を変えることもできます。
ただし、[左右にパン]の効果は左右の音量のみ変更されるので、
上下や前後からも聞こえるようにするには工夫が必要となります。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/91018a13-c989a41a16f206a0014fd40437173cee.png)
上の画像のスクリプトは簡単に作成したものなので、もう少し改良できるかも知れません。
「~の効果を()ずつ変える」
現在の音の効果を元にして変更したい時や、何回も繰り返して変更したい時には、
「~の効果を()ずつ変える」を使用します。
基本的には「~の効果を()にする」の方が使う場面が多く使いやすいので、
音の効果を少しずつ変更したい場合に、このブロックを使用すると良いでしょう。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/4e5b3876-4e3e378aa770697b9d72b30e46df7862.png)
「音の効果をなくす」
「~の効果を()にする」「~の効果を()ずつ変える」で変更された音の効果を元に戻すには、
「音の効果をなくす」を使用します。
[動作開始直後]や[音の効果を変更する前]などの時に、
このブロックを実行して効果をリセットしておくと、予期しない不具合やバグを防ぐことができます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2020/01/3900bd38-aeb85392531dd91e20d1692d75c81cca.png)
次回
今回は、「~の効果を()にする」「~の効果を()ずつ変える」の使用方法を解説しました。
[左右にパン]には「イヤホンやヘッドホンがないと分かりづらい」という欠点もありますが、
以前までは音を自作する必要があった演出も、この効果とブロックだけで簡単に作成できるようになるので、とても便利な効果となっています。
次回は「~に~が含まれる」と「(リスト)中の~の場所」の使用方法を解説します。