今回は、「新規追加のビヘイビア」と「イベントの追加機能」を解説していきたいと思います。
3Dゲームに関する機能だけでなく、マルチプレイ用の新機能なども用意されています。
新たに追加された「ビヘイビア」
オブジェクトと同じように、ビヘイビアにも新たな機能が追加されています。
これから、新規追加されたビヘイビアについて紹介していきます。
3D物理エンジン
「3D物理エンジン」は、オブジェクトに[3D専用の物理エンジン]を適用させるビヘイビアです。
3D関係のオブジェクトだけに追加できます。

設定画面には、「2D物理エンジン」のような設定項目がある他、
3種類の動作タイプが用意されています。

キャラクターを簡単に操作したい場合は、「3D物理キャラクター」を利用します。
追加すると、「3D物理エンジン」も自動追加されます。

こちらは、「プラットフォームキャラクター」に似たビヘイビアで、
オブジェクトが歩行・ジャンプなどを行えるようになります。

「3D物理カー」は、リアルな挙動の自動車が簡単に作成できるビヘイビアです。
こちらも、追加すると「3D物理エンジン」が自動追加されます。

設定画面では、[エンジンの速度]だけでなく、
[重心]や[摩擦]などの設定も可能です。

マルチプレイヤーオブジェクト
マルチゲームを制作したい場合は、
「マルチプレイヤーオブジェクト」を利用すると良いでしょう。

このビヘイビアでは、オブジェクトを所有するプレイヤーを設定することができます。
[ホスト]に設定すると、全員で共有できる状態になり、
[1~8]に設定すると、その数値に応じたプレイヤーの所有物になります。

所有権については、イベントを通して変更することも可能です。

その他
[Tween]より下側には、公式やユーザーが制作したビヘイビアが公開されています。
未翻訳の部分が多く、不具合がある場合もありますが、
便利な機能も多いので、興味があれば使用してみてください。

「イベント」の追加機能
「イベント」も[ゲーム制作画面]と同様に、
基本的な機能はほとんど変わらず、UIやボタンの配置・見た目が変更されています。
その中で最も特徴的な変更点は、
サブメニューに「ローカル変数」の作成機能が追加されたことです。

「ローカル変数」とは、イベント中にのみ保存される一時的な変数で、
イベントの動作が終了すると、保存内容も削除されます。
[一時だけ使用したい場合]や[なるべく動作を軽くしたい場合]などに便利です。

また、条件・アクションの選択画面は、
「オブジェクトの一覧」「条件、アクション」「設定画面」が1つの画面に纏められました。

ドラッグによるイベントの移動は、操作自体は変化していませんが、
端の帯には色が付いておらず、移動先に白い線が表示されるように変更されています。

次回
今回は、「新規追加のビヘイビア」と「イベントの追加機能」を解説しました。
ビヘイビア・イベントともに、便利で特徴的な機能が新規追加されており、
上手く使用すれば複雑なゲームでも、より簡単に制作できることでしょう。
次回は、「その他の変更点」の解説をしていきます。