今回は、ゲームの[デバッグ]に便利な機能を解説していきたいと思います。
「GDevelop」にはゲームを作成する機能の他に、ゲーム制作を補助する機能もあります。
「ライブプレビュー」
[#4]の記事では、左上にある「プレビュー」ボタンを押すと、制作したゲームの内容が確認できることを紹介しました。
この「プレビュー」画面が開いている時、先ほどのボタンを確認すると、
アイコンとボタンが「ライブプレビュー」に変更されています。
「ライブプレビュー」とは、プレビューで表示したゲームの内容を更新する機能です。
この機能を使用することで、テストプレイ中に修正箇所が見つかった場合でも、
ゲーム内容を修正してから、そのままテストプレイの途中から再開できます。
使用する際に、アカウント登録を促す画面が表示されることがあります。
アカウントを登録したい場合は、右下にある赤枠内のボタンを、
後で登録する場合は、左下の青枠内のボタンを選択します。
「ネットワークプレビュー」
プレビューの右隣にあるボタンでは、プレビューのオプション機能が使用できます。
オプションには「ネットワークプレビュー」と「デバッガー」があります。
「ネットワークプレビュー」
「ネットワークプレビュー」は、同じネットワーク内の端末・PCにプレビューを表示する機能です。
使用すると、プレビュー用の[IPアドレス]が表示されます。
このIPアドレスを他の端末・PCのブラウザに入力すると、プレビューが表示されます。
プレビューをリスタートしたい場合は、ブラウザを更新します。
「デバッガー」と「プロファイラー」
下側にある項目は、プレビュー時に「デバッガー」を起動する項目です。
「デバッガー」は、ゲーム内の状況を確認できるツールです。
画面上部にある機能は[インスペクター]と言い、
左側にある一覧から選択した「インスタンス」「変数」の状況が右側に表示されます。
画面左下にある「プロファイラー」では、ゲーム内にある様々な物の[動作時間]が確認できます。
最大600フレーム(=約10秒)の間だけ測定でき、パフォーマンスに影響がある動作を調べることができます。
「コンソール」は、デバッガー内で行った動作の内容や時間を記録する機能です。
まとめ
今回で、「どんなジャンルのゲームでも簡単に作成できる!「GDevelop」講座」は最終回となります。
如何でしたか?
「GDevelop」は、アクション・シューティング・RPGなど、様々なジャンルのゲーム制作に対応できる性能を持ちながら、画面のデザインや操作方法も分かりやすくなっていて、
[使いやすさ]と[作成できる範囲]を両立しているゲーム制作ツールとなっています。
また、ユーザーによって作成された「サンプルデータ」や「ビベイビア」も使用できるので、
一風変わった内容のゲームでも簡単に作成することができるでしょう。
是非、「GDevelop」を使用して、自分だけのオリジナルゲームを作成してみてください。