今回は、[イベントで使用できる機能]を解説していきたいと思います。
これから紹介する機能を知っていると、イベントの作成や設定の変更が簡単になります。
「座標」
まず、基本的な機能として「座標」があります。
これは、「シーン」に配置したオブジェクトなどの場所を示す数値のことです。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/6b05b150-1250b0d6b2a8213fdfea780c4c573c59.png)
「GDevelop」では[x座標]と[y座標]があります。
「シーン」の横方向の位置を[x座標]、縦方向の位置を[y座標]と表記しています。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/ce8440b0-eb12ba51e0ef38ad2552bd56a77252ba.png)
「シーン」の左下には、マウスカーソルがある場所の座標が表示されます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/cda4c7f5-804aba2364a55ae97c0b039b86ab9b67.png)
また、「角度」という機能もあります。
「角度」を変更すると、オブジェクトの向きを変更することができます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/faf3d951-75b6dc65cb6f4012af86da1fbe487156.png)
下の画像のように、角度は右側の[0°]から始まり、時計回りに数値が大きくなっていきます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/7d453454-81a3d29e9b13613ed29fad32c4fca588.png)
「座標」「角度」には、通常の数値だけでなく[-(マイナス)]の数値も入力できます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/8c4adf13-6c14643cdba03cff9a08010e090ce539.png)
「フォース」
イベントでは、オブジェクトに「フォース」を設定することができます。
「フォース」とは、オブジェクトを押す機能のことで、分かりやすい言い方に変えると[○歩進む]のような機能です。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/c95199e1-0a90d00275a570e1031bd594df48c53a.png)
例えば、アクションにある「オブジェクトを移動する(位置方向へ)」を使用すれば、
指定した座標までオブジェクトが移動します。
また、[速度]や[動作方法]を指定することもできます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/0937b4c6-628eeee231e51728130dcc15fd368b97.png)
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/259d6867-dee520ba36611a1ae182497b10293aca.png)
「変数」
「変数」は、数値・文字などの[データ]を一時的に保管できる機能です。
保管された[データ]は、イベントを使用すればゲーム中でも自由に作成・変更できます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/f2edae6d-3b241793729ae420c4b12b1ec4336c9f.png)
GDevelopには、3種類の「変数」が用意されていて、専用の設定画面で管理することもできます。
それぞれの変数は、[使用できる範囲]や[オススメの使い方]などが異なります。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/b20177ba-6c3dd774bba11362031a9d8c3ca1f584.png)
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/5d0336da-4d859ea4b1090caeaa9be459b23a71f2.png)
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/14ea2038-4c51da176485bb505820cc6847f05dda.png)
「インベントリ」
GDevelopには「インベントリ」という、この手のゲーム制作ツールでは珍しい機能があります。
この機能では、[アイテム]という名前のデータを保管することができます。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/64bf40db-bcb6e22478a8e5564b16b02e69e33a71.png)
イベントを使用すれば、「インベントリ」に[アイテム]を追加・装備・削除できます。
「インベントリ」や[アイテム]の名前を入力する時は、
名前の前後に[“(ダブルクォーテーション)]が必要なので注意しましょう。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/906ecd97-0532a3a144cf67925c07259593e2c94d.png)
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/71a0ca73-0eef572a877a3557a8be32ca84ef6e22.png)
また、同じアイテムの所持数を制限したり、
特定のアイテムを所持・装備した時の条件を設定したりできます。
ただし、インベントリ内のアイテムをゲーム画面に表示することはできないので、
他のイベントを使用して表示する必要があります。
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/0805357a-13bcc153c7e09cf4d80215f0dafb1bab.png)
![](https://game-sakusei.com/wp-content/uploads/2021/11/44c1aab8-7e7442655fc570d5fbe0ff3f29246a63.png)
次回
今回は、[イベントで使用できる機能]の解説をしました。
この記事では、基本的なシステムや一部の特殊な機能を紹介しましたが、
他にもイベントの作成に便利な機能があるので、
ゲーム制作に慣れてきたら、ぜひ利用してみると良いでしょう。
次回は、「ゲームの公開方法」の解説をしていきます。