今回から「Scratch 3.0」について、「Scratch 2.0」と比較しながら解説していきたいと思います。
「Scratch 2.0」については、「誰でも簡単にプログラミング!Scratch講座」で解説しているので、
ぜひご覧ください。
「Scratch 3.0」とは
「Scratch 3.0」とは、「Scratch 2.0」の次のバージョンとして制作され、2019年1月2日に公開されたプログラミング言語のことです。
「Scratch 2.0」の機能を残したまま、現在の環境に合わせた機能やユーザーの要望に応えた機能などが追加されて、これまでよりもさらに簡単にプログラムの作成ができるようになっています。
「Scratch 2.0」と「Scratch 3.0」の主な違い
「Scratch 2.0」が「Scratch 3.0」にバージョンアップしたことで、大きく分けて2つの変更がありました。
「開発環境」の変更
1つ目は、開発環境が「Adobe Flash」から、「HTML5」+「JavaScript」に変更されたことです。
「Scratch 2.0」では「Adobe Flash」が使用されていましたが、「Adobe Flash」を使用したコンテンツを見る時には、「Flash Player」をインストールする必要があります。
また、「アドビシステムズ」が2020年末に「Flash Player」のサポートを終了すると発表したことで、ブラウザ側が[確認]を行うようになりました。
「Flash Player」のサポートを終了すると発表しているブラウザも多くあります。
そのため、「HTML5」+「JavaScript」を使用して制作されました。
使用できる「ブラウザ」の変更
2つ目は、開発環境が変更されたことによって、使用できるブラウザも変更されたことです。
推奨環境は、以下の一覧表の通りになります。
・[PC] |
Chrome(バージョン63~) |
Microsoft Edge(バージョン15~) |
Firefox(バージョン57~) |
Safari(バージョン11~) |
・[スマートフォン][タブレット]端末 |
モバイル用Chrome(バージョン62~) |
モバイル用Safari(バージョン11~) |
「Adobe Flash」の使用をやめたことにより、「Flash Player」が使用できない[スマートフォン]・[タブレット]などでも使用できるようになりました。
現在の時点では、まだ翻訳ができていないので、[翻訳ツール]などを使用する必要があります。
また、「Internet Explorer」が推奨環境から除外されて、「Scratch 3.0」を開くことができなくなりました。
「Vivaldi」「Opera」「Silk」も非推奨になっています。
もし、これらのブラウザで[作成画面]を開こうとすると、下の画像のような画面が表示されます。
次回
今回は、「Scratch 3.0」の紹介をしました。
現在の時点では、[スマートフォン]・[タブレット]だと使用できない機能もありますが、今後のアップデートによって使用できる機能が増えていくかも知れません。
次回は、[作成画面]を解説していきます。