今回は、「scratch 3.0」で機能が変更されたブロックを解説していきたいと思います。
「3.0」になったことで、使用しやすいように機能変更が行われたブロックもあります。
「()度に向ける」
「()度に向ける」の入力欄をクリックすると、
角度を指定するための画面が表示される仕様に変更されました。
この画面では、赤枠内の矢印をクリックしたまま動かすと、
角度を変更することができ、入力欄にその角度が自動で入力されます。
1つの目盛りは[15度]で、[-165~180度]まで設定できます。
「~へ移動する」
「3.0」では「前に出す」が「~へ移動する」に、「()層下げる」が「()層~」に変更されました。
「~へ移動する」は、スプライトの位置を[最前面]と[最背面]から選択できるようになりました。
「()層~」の方も、[手前に出す][奥に下げる]から選択できるようになっています。
「コスチュームの~」
指定用ブロックの「コスチュームの#」は、「コスチュームの~」に変更されました。
以前は[コスチュームの番号(#)]のみ指定できましたが、
「コスチュームの~」では[名前]も指定できるようになっています。
「背景の名前」も「背景の~」に変更され、[名前]の他に[番号]も指定できるようになりました。
「+」「-」「*」「/」、「<」「=」「>」
「2.0」では「+」「-」「*」「/」を右クリックで表示される機能を使用すると、
それぞれの記号に変更することができましたが、「3.0」では削除されています。
「<」「=」「>」にも、他の記号に変更できる機能がありましたが、
現在の時点では使用できないようになっています。
「変数」「リスト」
「変数」「リスト」は仕様に変更が加えられて、
[変数名]と[リスト名]が同じ名前でも作成できるようになっています。
また、「リスト」に「(リスト)のすべてを削除する」ブロックが追加されました。
元々は、「()番目を(リスト)から削除する」の機能の一部として存在していましたが、
専用のブロックとして分割されることになりました。
「ブロックを作る」
「ブロックを作る」は、元々「その他」の機能として「拡張機能」と一緒に入れられていましたが、
「ブロック定義」と「拡張機能」に分割されました。
「ブロック定義」にある「ブロックを作る」をクリックした時の画面も、大きく変わりました。
[オプション]に入れられていた設定項目が常に表示されるようになり、画面やボタンが大きくなりました。
また、[文字列の引数を追加]が削除されて[引数を追加]に統合されています。
次回
今回は、「scratch 3.0」で機能が変更されたブロックの解説をしました。
これらの他にも、翻訳方法の変更によってブロックの名前などが変更されて、使用方法や設定方法が分かりやすくなったブロックもあります。
次回は、「拡張機能」の解説をしていきます。