今回は、「~に~が含まれる」と「(リスト)中の~の場所」の使い方について、解説していきたいと思います。
「~に~が含まれる」「(リスト)中の~の場所」は、
これまでの「scratch」で不便だった部分を補うブロックとなっています。
「~に~が含まれる」
「~に~が含まれる」は、文章や単語の中から[特定のワードの有無]を調べる為のブロックです。
なので、文章や単語内にある特定の文字を、他のブロックの動作条件に指定したい場合に使用します。
例えば、「#2」で紹介したように、選択中の背景の名前に[ステージ]が含まれている時だけステージ専用のブロックを動作させたい時には、このブロックを使用します。
逆に、特定のワードがない時だけ動作させたい場合にも使用できます。
[アドベンチャー]や[クイズ]などのゲームで、プレイヤーに文字を入力してもらう場合、
文章や単語を動作条件に指定しても、全く同じ内容を入力してもらうことが難しい時もあります。
そのような時は、[キーワード]を条件に指定して、
入力内容の中に[キーワード]がある時に動作を行うようにすると便利です。
「(リスト)中の~の場所」
「(リスト)中の~の場所」は、リスト内にある[特定の内容]に割り振られている[番号]を調べるブロックなので、
計算・比較に使用したり、リスト内の位置によって動作を変更したりすることができます。
「リスト」には、[番号]をもとに動作するブロックが多く、[内容]をもとに動作するブロックは、
リストの中から特定の内容の有無を調べる「(リスト)に~が含まれる」と、このブロックだけです。
「[番号]をもとに動作するブロック」を「[内容]をもとに動作するブロック」に変更したい場合は、このブロックを使用すると便利です。
応用すれば、リストの中にある指定した内容の数を調べるスクリプトも作成できます。
ただし、このスクリプトが動作すると「指定した内容は削除される」ので、
削除されても問題ない状況、例えば[リザルト画面でゲーム中に入手したアイテムを表示する]などの時に使用すると良いでしょう。
まとめ
今回で、「Scratch 3.0で追加されたブロックの使い方 講座」は最終回になります。
如何でしたか?
現在の時点でも、プログラムの作成に便利なブロックが追加されましたが、
これからのアップデートや要望によっては、さらに便利なブロックや機能が追加されるかも知れません。
ぜひ、新しく追加されたブロックを使用して、今までにないような自分だけのプログラム作品を制作してみてください。