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Scratch

あの「Scratch」の原点!「Scratch 1.4」講座 #6

今回は、「Scratch 1.4」と「2.0」以降で名前・機能などが異なるブロックについて解説していきたいと思います。



基本的には、バージョンによって名前が違うだけのブロックが多く、機能が異なる場合でもそれほど大きな変化はありません。

[背景を~にする]

「2.0」「3.0」では、スプライトでも[背景を~にする]や[次の背景にする]が使用できましたが、「1.4」ではステージを選択している時だけ使用できます。

また、背景の番号を調べるブロックもステージだけにあります。



1.4でスプライト側から背景を変更したい場合は、[メッセージ]や[変数]をうまく利用する必要があります。



背景の名前・番号は、カテゴリー「調べる」にあるブロックで調べることができます。



[すべてを止める]

1.4では他のバージョンと違い、[~を止める]が2つのブロックに分かれています。

「このブロックがあるスクリプト」と「プロジェクト全体」を止めるブロックはありますが、
「スプライトにある他のスクリプト」を止めるブロックだけは1.4に用意されていません。



「スプライトにある他のスクリプト」を止めるブロックは、[変数]などで代用することができます。



[~のドラムを()拍鳴らす]

[~のドラムを()拍鳴らす]の基本的な機能はほとんど同じですが、指定できるドラムの種類が1.4の方が圧倒的に多いです。


2.0・3.0のドラムは[18種類]ですが、1.4では[46種類]のドラムがあります。

「シンバル1・シンバル2」「ショートホイッスル・ロングホイッスル」のように、2種類以上の音が収録されている楽器もあるので、種類が多くなっています。



さらに[楽器を~にする]では、2.0・3.0が[21種類]に対して1.4には[128種類]の楽器があります。

[ピアノ]や[ギター]、[フルート]などの他に[ヴァイオリン][合唱団][効果音]、さらには[ヘリコプター]や[電話のベル]などもあります。



[()を丸める]

カテゴリー「演算」にある[()を丸める]は、[()を四捨五入]と全く同じブロックです。

1.4では[()を丸める]だった名前が、2.0以降で[()を四捨五入]に変更されました。



また、[()の~]では「切り下げ」「切り上げ」が使用できないようになっています。



「切り下げ」は数値を[-0.5]してから、「切り上げ」は数値を[+0.4]してから四捨五入することで再現できます。



次回

今回は、「2.0」「3.0」で名前・機能が異なるブロックの解説をしました。

「1.4」にある[~のドラムを()拍鳴らす][楽器を~にする]は、楽器の種類が多いだけでなく、
同じような音でも音量・時間が違う音が収録されている場合もあるので、素材に困った時は頼ってみると良いでしょう。



次回は、Scratch 1.4にある「拡張機能」の解説をします。

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