今回は、「Scratch 1.4」だけに存在するブロック・存在しないブロックを解説していきたいと思います。
「Scratch 2.0」「Scratch 3.0」のブロックについては、過去の記事で解説しているので参考にしてみてください。
「1.4」だけに存在するブロック
「Scratch 1.4」は古いバージョンなので、
他のscratchと比べて使用できるブロックの数が少ないですが、
・[もし~なら、ずっと] |
・[うるさい] |
は、このバージョンでしか使用できないブロックです。
これから、この2つのブロックについて解説していきます。
[もし~なら、ずっと]
カテゴリー「制御」にある[もし~なら、ずっと]は、常に「条件が満たされているか?」を調べ続けて、満たされた瞬間だけ中にあるブロックを動作させるブロックです。
例えば、下の画像のようなスクリプトの場合、
「ステージを押している間は前に進み、離すと停止する」を繰り返します。
このブロックの動作方法は、[ずっと]の中に[もし~なら]を入れたスクリプトと全く同じなので、
「2.0」「3.0」では下の画像のようにして代用します。
[うるさい]
カテゴリー「調べる」にある[うるさい]は、PCなどのマイクが音を受け取った時に音量が大きいかどうかを調べて、条件に指定することができるブロックです。
チェックを入れると、ステージで音量の大小を確認することができます。
音量が[30]を超えると「はい」、[30]より下だと「いいえ」が表示されます。
「2.0」「3.0」では、以下のようなブロックで代用できます。
存在しないブロック
「1.4」だけに存在するブロックは上記の通りですが、
逆に「2.0」「3.0」で追加された、
・「Scratch 2.0」で追加されたブロック | ・「Scratch 3.0」で追加されたブロック | |
[回転方法を~にする] | [()秒で~へ行く] | |
[~>()のとき] | [~の効果を()ずつ変える] | |
[クローンされたとき] | [~の効果を()にする] | |
[~のクローンを作る] | [音の効果をなくす] | |
[このクローンを削除する] | [~に~が含まれる] | |
[ビデオの~(~)] | [(リスト名)中の~の場所] | |
[ビデオを~にする] | ||
[ビデオの透明度を()%にする] | ||
[現在の~] | ||
[2000年からの日数] | ||
[ユーザー名] | ||
[リスト~を表示する] | ||
[リスト~を隠す] |
は、「1.4」では使用できないブロックです。
[定義ブロック]も「2.0」以降に追加された機能なので、「1.4」では使用できないようになっています。
また、「2.0」「3.0」ではカテゴリー「イベント」と「制御」は分けられていますが、
「1.4」では「制御」の中に「イベント」のブロックが入っています。
次回
今回は、「Scratch 1.4」だけに存在するブロック・存在しないブロックの解説をしました。
[もし~なら、ずっと][うるさい]は、スクリプトを作成しやすくするためのブロックなので無くても困らないですが、
現在でも利便性を良くするためのブロックが作成されているので、この2つのブロックも復活する時が来るかも知れません。
次回は、「2.0」「3.0」と名前・機能が異なるブロックについて解説します。