今回は、「Scratch 1.4」にある「拡張機能」を解説していきたいと思います。
「Scratch 1.4」には、「対応している拡張機能が他のバージョンより多い」という特徴もあります。
「拡張機能」
他のバージョンと違い、「Scratch 1.4」には「拡張機能」用のライブラリがありません。
その代わりに、「動き」には[モーター]用のブロックが、「調べる」には[センサー]用のブロックが用意されています。
[モーター]用のブロック
[モーター]用のブロックは、[編集]にある「モーターのブロックを表示する」をクリックすると、
カテゴリー「動き」の最下部に表示されます。
これらのブロックは、「LEGO WeDo」や「NanoBoard AG」などの外部接続できる機材の[モーター]を操作するために使用します。
モーターの[オン・オフ][パワー][回転方法]などの操作ができます。
ブロックを非表示にしたい場合は、「モーターのブロックを隠す」をクリックします。
[センサー]用のブロック
[センサー]用のブロックは、「調べる」の最下部にあります。
こちらは、「PicoBoard」や「NanoBoard AG」などの機材の[センサー]が受け取った内容を
Scratch上に表示したり、条件に指定したりするために使用できます。
チェックが付いていると、そのブロックがセンサーから受け取った内容をステージに表示します。
ブロックを右クリックすると表示される「Scratch Board監視盤を表示」は、
センサーから受け取った内容の一覧表が表示する機能です。
一覧表を右クリックすると、シリアル・USBポートを選択したり、一覧表を非表示にしたりできます。
ただし、センサーを「Scratch 1.4」で使用できるようにするためには、
ブロックを右クリックすると表示される「遠隔センサー接続を有効にする」をクリックして、
「センサーが付いている機材」と「Scratch 1.4」を接続する必要があります。
また、スマートフォンにあるセンサーをScratch 1.4で使用できるようにする
「Physical Sensor for Scratch」と言うアプリもあります。
こちらのアプリであれば、[スマートフォン][LAN接続]以外の出費がないだけでなく、
[Android 2.2]以上であれば古いスマートフォンでも利用できるようになっています。
まとめ
今回で「あの「Scratch」の原点!「Scratch 1.4」講座」は最後になります。
如何でしたか?
機能の数や利便性では「2.0」「3.0」より劣ってしまいますが、
「Scratch」の原点となったバージョンに触れて楽しんでみるのも良いですし、
「1.4」だけにある独特な機能・素材は、使用してみると思っているより便利かも知れません。
また、「Squeak Smalltalk」で開発されているので、
詳しい方であれば「Scratch 1.4」自体を改造して使用することもできます。
ぜひ、「Scratch 1.4」で自分だけのプログラミングを楽しんでみてください。