[WWA Wing V3.6.0]では、「ユーザ変数」という機能が追加されました。
[V3.6.0]の新機能については、以下の記事でも紹介しています。
ただ、「変数」や[マクロ文]の使い方を理解しても、
「どんな場面で使用すれば良いか分からない!」という方も多いと思います。
そこで、今回は「[ユーザ変数]の具体的な使用例」をいくつか紹介していきたいと思います!
「フラグ判定」
まず、ユーザ変数を使用した「条件分岐」を紹介します。
2つの変数の数値を比較して、その結果によってイベントの内容を変更するギミックで、
他の制作ツールでは[フラグ]や[スイッチ]と呼ばれることもあります。
2つの変数に、ステータスや定数などの[条件に利用する数値]を入れた後、
マクロ文「$if」で比較すると、条件の達成・非達成で[出現するパーツ]を変更できます。
出現するパーツの内容を変更することで、分岐を行います。
また、使い方を応用すれば、
ゲーム中の行動内容を保存したり、複数の条件を設定したりすることもできます。
ステータスを「2倍・半分」に
「ユーザ変数」には、2つの変数同士で計算を行うマクロ文があります。
この機能を応用すると、ステータスを2倍・半分にするギミックが作成できます。
1つ目の変数に「現在のステータスの数値」、2つ目の変数に「計算に使用する数値」を入れた後、
マクロ文を使用して計算を行います。
倍増させたい場合は「var_mul」を、半減させたい場合は「var_div」を使用します。
その後、計算の「答え」をステータスに設定すれば、2倍・半分になるギミックは完成です。
「答え」は、計算に使用した[1つ目の変数]に保存されています。
数字の入力
また、変数を使用して「数字を入力するギミック」を作成することもできます。
例えば、サンプルマップでは、8個のボタンを押すことで
1000・100・10・1ずつ加算・減算できるようになっています。
ボタンで入力した数値は、専用の変数に保存されます。
[扉]に触れると「特定の数値」と入力内容を比較して、同じ数値の時に開かれます。
テレポート機能
マクロ文には、プレイヤー座標を変数に保存する[rec_pos]と
変数で座標を指定してジャンプする[jump_rec_pos]があります。
このマクロ文を使用することで、プレイヤーが自由にジャンプ先を設定する機能が作成できます。
また、[ランダムエンカウント]を作成したい場合にも便利です。
プレイヤー座標が固定されていないタイプのRPGの場合、
通常の機能では「戦闘終了時にプレイヤーを元の座標に戻す」ことが困難でした。
しかし、プレイヤー座標の保存が可能になったことで、
このようなゲームシステムも簡単に作成できるようになりました。
まとめ
今回は、「[ユーザ変数]の具体的な使用例」を紹介しました。
[ユーザ変数]には、この記事で紹介した使い方以外にも様々な使用方法があるので、
上手く活用してゲームのギミックやシステムの作成に役立ててみてください。